栽培品種


サトウキビ工房あづまでは、手間暇をかけて昔ながらの品種を栽培しています。

竹糖(ほそきび)

上品で非常にまろやかな風味から高級和菓子などに使用されている和三盆糖。この和三盆糖は「竹糖」と呼ばれる種類のサトウキビから製糖されています。

「竹糖」は、江戸時代より伝わる在来品種ですが、他品種に比べ生産効率が劣るため、現在では四国地方のほんの数カ所で栽培されるのみとなっています。作り続けられているのには明確な理由があり、和三盆糖の持つ独特の風味は、唯一無二、「竹糖」以外のサトウキビでは出せないからです。実際の栽培現場でも「竹糖」は他品種に比べ背丈が低く、茎も細身です。当然ながら搾汁した収量は他品種に比べ少なく、効率の悪い品種となってしまいます。しかしながら、中にはしっかりと濃厚な自然のエキスが蓄えられており、そのエキスが竹糖ならではの独特の風味を醸し出しているのです。

当店自慢の「竹糖黒蜜」は、この品種の搾り汁のみを使用し、他には何も加えておりません。竹糖搾り汁100%の黒蜜です。 ※写真は、生育中の「竹糖」です。8月下旬の様子。この時点でおよそ2メートルほどの背丈に育っています。


黒海道

「黒海道」は、比較的新しい品種で、九州や四国など本土西南暖地での栽培に適する様々な改良が加えられています。

サトウキビは元々寒さに弱いため、霜の降りる地域では沖縄などで栽培されている一般的な品種を栽培し高品質な黒蜜の原材料を作ることが難しいとされていました。しかし、この「黒海道」の登場により降霜前に高品質な原材料の確保が可能となり、私たちの農場でも主力品種として栽培しています。

当店の主力商品「瀬戸内サトウキビ黒蜜」は、この品種の搾り汁のみを使用し、他には何も加えておりません。「黒海道」搾り汁100%の黒蜜です。

※写真は、生育中の「黒海道」です。8月下旬の様子。この時点でおよそ2メートル50センチほどの背丈に育っています。